【長崎旅その③】グラバー園~国宝大浦天主堂へ

【長崎旅その③】グラバー園~国宝大浦天主堂へ

昨日より体調がだいぶ回復してきて、今日はやっとベッドから起き上がってコタツでのんびりしてます。

病気になるたびに人間の体の回復力ってすごいなと思う。

寝てるだけでぜんぜん動いてないのにちょっと動くとまだ少ししんどいのは、体の中でそれだけ治癒のために細胞たちが頑張ってくれてるのかなーとありがたい気持ちになる。

さて、長崎旅の2日目は観光名所でもある「グラバー園」周辺に行ってきました。

福山雅治が「龍馬伝」をやっていた頃、紅白でグラバー園から中継で歌っていて一度来てみたいなと思ってたんだけど(そのくらいの知識しかなかった私)、実際に来てみるとけっこうな坂の上にあって専用の駐車場のスペースすらなかったのでびっくり。

眼下に港がある景色とか洋館がある街並みとか、雰囲気が函館や横浜の山手あたりにすごく似てるなと思ったら、安政の開国で外国文化の受け入れ口となった5大都市が長崎、横浜、函館、新潟、神戸だそう。

多分歴史の授業で習ったはずだと思うけど、すっかり忘れてしまっている私。。。

教会もあちこちにあって、美しいマリア像もいたるところで見かけました。

グラバー園は高台のさらに階段を登った上の方にあって、こんなところに人が住んでいたのかと思うと(今も近隣には住んでる人もいたけど)、すごいなと。。。雰囲気がまるで外国そのもの。

グラバー邸は、スコットランドから日本に来日した若き実業家のトーマス・ブレーク・グラバーが来日4年目、わずか24歳の時に建てた邸宅だそう。

当時使ってた数々の部屋や廊下の天井にある隠し部屋なんかも見ることができました。

隠し部屋は、幕府から追われている坂本龍馬や禁教徒なんかを匿うための部屋だったとか。

外国人用邸宅とあってどの部屋も天井が高く解放感があり、とてもいい感じだったので私も思わず写真を撮ってもらいました↓

グラバー園を全部見るだけでそこそこの時間を要したのだけど、すぐ隣にある「大浦天主堂」もせっかくなので見ていくことに。

ちなみに「天主堂」というのは教会を指す言葉として用いられた通称だそう。

こちらは国宝であり世界遺産にも登録されています↓

館内の撮影はNGだったので撮れなかったけど、ステンドグラスがとても美しくて見惚れてしまった。

大浦天主堂のホームページから画像が見られるのでよかったらこちらをクリックしてどうぞ。

ここは潜伏キリシタン関連遺産とのことで、別館の展示室の方には『日本二十六聖人』という禁教令下に幕府に捕えられ処刑された26人のキリシタンの絵などもあって、私はその空間に入った途端気持ちが悪くなってしまいました…

とにかく吐き気がして涙もちょっと込み上げて来て、「なんだここ…」って思いながら近くにいるヨガ講師のあきさんを見ると「私もダメだ…」と涙を流していました。

どうやら二人ともここで何か感じ取ってしまったようで、建物から出てしばらく外の空気を吸って落ち着くことに。

まったく記憶はないのになぜだか怒りの感情も出てきて、過去生で何か関わりがあったのかなぁと。

今回の長崎旅は「あんでるせん」じゃなくて実はこっちの方で呼ばれたのかもしれない、いやきっとそうだろうなという感じが強くしました。

小さい頃から長崎には不思議と興味があったのになぜかなかなか足を運ぶことができなくて、数年前くらいからは五島列島にとても行きたいと思うようになり。

長崎も五島も潜伏キリシタンの歴史がある場所だけど、五島の方がどっぷりな感じがするので、いきなりそっちには行かせずにまずは長崎からだったのか・・・なんて考えたところで何も分からないけど。

宗教とか基本的にあまり興味はないし、日本での生まれ変わりの過去生は今まで見てもらった誰からも言われていないので縁がないのかなと勝手に思い込んでいた。

数日前にベッドでやることもないので動画でも見ようということで「沈黙-サイレンス」という映画を見ました。

遠藤周作の小説「沈黙」が原作でアメリカの映画だけど、禁教下の日本で隠れてキリスト教を信仰していた人々が幕府に見つかった後、どんな目に合わされたのかを生々しく表現した映画でした。

ナチスのホロコーストの歴史は本や映画でかなり詳しく知っていたけど、日本でもこんなに野蛮で恐ろしいことがされていたなんて…というか、ナチスよりもやり方が残虐だと思った。

人間ってなんでそこまで人を傷つけられるんだろう・・・

あまりこうゆうのを見すぎるとフラッシュバックしてしまうので、ほどほどにしないと。

生き続けていくためには忘れることが必要なんだなとも思いました。

たった一泊二日だったけど、いろいろなことを考えさせられた長崎旅行。とても楽しかった。

一緒に付き合ってくれた二人もほどよい距離感を大事にしてくれて、自由で居心地が良い旅でした。

最後にグラバー園で撮ってもらった3人の写真↓

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