Kan.さんのワークプログラムに初参加
以前、エネルギー整体を学んでいた時、クンルンネイゴンという中国の道教(タオ)に伝わる秘儀を極めた日本人のKan.さんという方がいることを知りました。
クンルンネイゴンは内なる自身を目覚めさせる覚醒方法らしいのですが、今日に至るまで口伝による伝承しかされてこなかったもので、この奥義をマスターできたのは世界で二人だけで、そのうちの一人がKan.さんになります。
クンルンネイゴンの技の内容については教わったことがないので説明はできませんが、少し前に偶然KindleでKan.さん著作の「時空を超えて生きるー潜象界と現象界をつなぐ」というタイトルの本を見つけたので読んでみました。
ラグビーで脊髄を損傷してしまい、一生車椅子生活になると医者から宣告されたのが、ある日突然、見知らぬ存在からの啓示を受け、その教えに従った体のワークをし続けたことで結果的に元の体に戻った話や、物理的に別の場所にテレポーテーションした時の話など、それはそれは私にとって衝撃的な内容でした。
Kan.さん、一度お会いしてみたいなぁ。。。なんて思って、何気なくネットで検索していたら、タイミング良くちょうど9月に横浜でワークプログラムがあるとの案内を見つけ、迷うことなくチケットを予約してしまいました。
今はコロナ禍で行われてないみたいだけど、世界中でワークショップを開催しているらしく、大人気ですぐに埋まってしまうとの噂を聞いてたのでチケットが取れてちょっとびっくりでした。
今回のはワークショップではなく、講演会的に近い形のものだったからかもだけど、きっと会うタイミングだったのかなと思います。
当日は久しぶりの桜木町で降り、みなとみらいをしばし歩いてみました。
学生時代に何度も来ていたこともあり、この景色を見るといつもちょっと懐かしくなる。
テレビで見て知ってはいたけど、ゴンドラ?ロープウエイ?みたいなのが空中を動いていて、なんかSF映画に出てくる近未来都市みたいに変わっていました。
さて、初めてお目にかかったKan.さんですが、さぞすごいオーラを発して登場されるのかと思いきや、壇上に上がられたお姿は思いのほか普通っぽい雰囲気というか、気さくな話し方をする親しみやすいお方でした。
人間離れした物凄い技を極められた方なのに、距離感がとても近く感じられたのが意外でした。
大勢のお客さんと接しているのに、ご本人はあくまでも「一対一」を意識されていて、一人一人に向けてメッセージを届けて下さったように感じました。
色々な話を聞いた中で、一番自分の心に刺さった言葉が、「教わらない、習わないことが大事」というもの。
ついつい人から教わろうとしてしまう自分だけど、誰かの真似をしたり、人から教わってしまうと、ある一定のところで止まってしまい、それ以上には行けないのだと。
結局なんちゃってで終わってしまうんだよという言葉が印象的でした。
そういえば、教えてくれた師匠を超えることはできないのだと、以前誰かも言ってたっけ。
今まではそのやり方でも通用したけど、これからの時代は一人一人が自分の中に持っているものを引き出して高めていかなければいけない時代で、コツコツやっていくことが大事みたいなことを言われたのが心に響きました。
別に誰かに教わってもいいんだけど、教わった後はそれを一旦リセットして、自分のやり方でやっていくことが大切なのだと。
この話を家に帰って夫にしたら、「人間国宝と同じだね」と。
なるほどそうか~、とまた一つ私の中から何かが剥がれ落ちました。
これからはもう何かをプラスするのではなく、余計なものを落としていく方にシフトするってことかなと。
あまりにも情報が多すぎて、頭で考えてることが外からくるものなのか、内から湧き出ているものなのか、それすら分からなくなってしまう。
必要以上のものは持たずに、自分のやり方を信じてコツコツ前に歩いて行こうと思います。