とある猫ちゃんの遠隔施術のお話
ここ最近、遠方にお住まいの方などから遠隔施術の問い合わせをいただくことが増えてきました。
クライアントさんからいただいた施術の感想をブログに載せたりしているので、おそらくそれを読まれた方が自分の家族やペットにも施術を依頼したいと問合せをしてくるようです。
エネルギー整体の案内ページにも記載していますが、遠隔施術は原則として対面での施術を受けたことがある方とそのご家族のみということにさせてもらっているのですが、わざわざ見ず知らずの私のところに連絡をくださるくらいなので、内容的に切羽詰まった状況というか深刻なものが多いです。
そんなわけで、私で少しでもお役に立てるならという気持ちから、新規の方のご依頼も内容次第ではお引き受けすることにしました。
先日、とある猫ちゃんの遠隔施術の依頼があり、今日はその時のことを書かせていただこうと思います。
(※ご依頼者さまの個人情報や病状などの詳細は伏せてお話します)
7歳のオスの猫ちゃんで、施術を頼まれた段階では3日間何も食べられないでいるとのことでかなり衰弱している状態でした。
写真が送られてきたのが深夜近くの遅い時間帯で、本来ならば翌日以降にやらせていただくところですが、写真の猫ちゃんの表情を見て直感的にこれはすぐに対応しなければまずい…と感じた私はその後、長い時間をかけてエネルギーを送り続けました。
手のひらに強いエネルギーを感じるものの、なかなか猫ちゃんからの意思表示みたいなものが伝わってこなくて、最後の方でようやく「水を飲みたい」というメッセージを受け取りました。
すぐに飼い主さんに伝え、しばらく水を飲ませるために傍に寄り添っていたそうですが、残念なことに、それからほどなくして猫ちゃんは息を引き取りました。
遠隔でエネルギーを送り続けた後、ずっと寝床から出られない状態だったのに自力で這い出ようとしたらしく、飼い主さんが外に出してあげた後、何度も頑張って立って歩こうとしていたそうです。
でも残念ながら、持ち直すほどの体力が残っていなかったのでしょう…
翌朝、亡くなったという知らせを受けた私はしばらく呆然としてしまい、自分が遠隔をやらせていただいたことでこのような結果になってしまった事をとても複雑な思いで受け止めました。
自分がその時にできることは全てやり切ったつもりだったし、もしかしたら最後に苦痛を和らげてあげることができたのかもしれない。
水を飲ませてあげるために飼い主さんが深夜遅くまで傍に寄り添ってあげたことで、最後を看取ることができたのかもしれない。
いろんな思いが頭の中を巡りました。
でも、やっぱり助けてあげられなかったという悔やむ気持ちもあり、猫ちゃんを亡くしたご家族の悲しみを思うと、なんともやり切れない気持ちになりました。
わが家にも大切な猫がいるだけに、想像するだけで心が痛みます。
動物も人間も必ずいつか「死」はやってくるもので、魂レベルから見たら単なる通過点にすぎないのかもしれないけど。
遠隔施術を依頼された飼い主さんからは、「遅くまで誠意を尽くして下さってありがとうございました」と言っていただいたことが、私の唯一の救いでした。
亡くなられた猫ちゃんが無事にあちらの世界に旅立てるようにと、最後に遠隔ツールを使った浄化とヒーリングをさせていただきました。
今回の件で、自分が今進み続けている道の重さを痛感したというか、この先何度もこうゆう体験をしていくのかもしれないという怖さみたいなものを感じました。
特に寿命が短い動物を扱う場合には、そこは避けることができません。
お医者さんではないけれども、命を扱うという神聖な領域に足を踏み入れているのだと思ったら、もっと覚悟を持って本気で取り組まなければいけないなと思いました。
まだまだ知識も経験も充分ではない自分にとって、今回の件はいろいろと考えさせられる出来事でした。
最後に、虹の橋を渡られた猫ちゃんのご冥福を心からお祈りします。
とても短い時間だったけど、私と繋がってくれてありがとう。
いつか向こうでお話できたらいいね。。。
※冒頭の写真は今回の猫ちゃんとは関係ありません。うちのムゥちゃんの後ろ姿です☆