父の最期を見届けて

前回のブログで父の介護のことや看護師さんと会ったことを書いたけど、実はあれから3日後に父は自宅で息を引き取りました。

84歳の生涯でした。

その日、私は実家に行く予定はなかったのだけど、虫の知らせだったのか、行かなきゃという気がなぜかしていて、急遽予定を変更して向かうことにしました。

これから行くと伝えるために実家の母に電話をすると、ちょうど父が自宅で救急でお医者さんに診てもらっているところでした。

朝はめずらしくとても調子が良いと朝食も一人前食べ、その後、行きつけの喫茶店に「ご挨拶しにいかなきゃ」と言い出し、準備をしていた時に具合が悪くなったらしいです。

前回、看護師さんとお話しした時に、この身体の状態で普通だったら外出はとてもできないと聞いていたので、最後まで外に行こうとした父は本当にすごいと思う。

とりあえず電話を切ってすぐに父の遠隔ヒーリングをすると、心臓のあたりから伝わってくるエネルギーがいつもより強かったことを覚えています。

ヒーリングの効果かどうかは分からないけど、その後、一旦は体調が良くなったようで自宅で様子を見ることになったそう。

お医者さんからは入院を勧められたけど、「入院はしない」と父ははっきりと断ったらしいです。

もしかしたら、入院したらもう二度と自宅に戻って来られないと察したのかな…

夜ごはんは刺身が食べたいと電話の向こうで言ってたので、スーパーで買い物をして2時間もしないうちに実家に着いたのだけど、いつも座っている椅子に父の姿がなく…

母に聞くと「ベッドで寝てるわよ」と言うのでそっちを見ると、父はベッドの上で目を閉じて動かなくなっていました。

まるで昼寝をしているかのように安らかな表情でした。

「お父さん」って何度も呼びかけたけど返事はなかった。

レスキューレメディを口に含ませたり、首につけたりもしたけどダメだった。

母の話では、数分前には自力でトイレに行っていたそうなので、本当に私が到着するのと同時くらいに心臓が止まったようです。

私が心臓に手を当てた時には鼓動を感じなかったけど、その場に居合わせた夫は、父の手首からまだほんの微かに脈があるのを感じていたそう。

まるで私が来るのを待ってくれていたかのように、タイミングぴったりであちらの世界に旅立っていった父。

こんなことって本当にあるんだなと思いました。

何度も呼びかけながらも、内心これでようやく苦しみから解放されるのかと思ったら、どこかほっとした私。

呼吸器の病気でいつも本当に苦しそうだったので、施術しに実家に行くのも実はとても辛かった。

寿命は変えられなくても、最期だけは苦しませないであげてほしいと毎日毎日必死で祈っていました。

その願いが叶えられたことは本当によかった。

亡くなる前日には母にワインが飲みたいと言い、買いに行ってもらって少しだけ飲んだそう。

苦しかったとは思うけど、最後まで自分がやりたいことを貫き通した父でした。

救急で来てもらった初めて会うお医者さんに対しても、とにかく話好きだった父はサッカーの話をし始めたそうです。

まさか、それから数時間もしないうちに旅立ってしまうなんて…

訪問看護の看護師さんと一緒に亡くなった父の身体を拭いて、全身に保湿クリームを塗り、頭もシャンプーで洗って、服も綺麗なものに着替えさせてあげました。

足がありえないくらいパンパンに浮腫んでいて、本当に今までよく頑張ったなと思います。

私にとっては初めてのことだらけだったけど、こんな風に娘として父の最期を見届けられたことは幸せでした。

もう体に触れて施術することはできないけど、ここ数か月の父との時間はとても濃く、忘れられないものとなりました。

施術してもその場は良くなるけどすぐに元に戻ってしまうので、自分の無力さを感じながらもなんとか頑張ってきました。

でも、父は私が施術した後に、「これが一番いい」と言ってくれて、その言葉に救われていました。

父が亡くなった日は、ゆっくり悲しんでいる間もないくらいやることがありすぎて、なんだか実感がないまま時間だけが過ぎてゆき…

その日の夕方には父の遺体は葬儀会社の方に移されたので、ずっと過ごしていたベッドだけが部屋に残されたままになりました。

窓にはサンキャッチャーも飾ってあって、光が入るとキラキラになる部屋でここ数年父は寝起きしていました。

父が亡くなったその日の深夜、実家の2階の部屋で横になっていると、隣の部屋との間にあるガラス戸の向こう側にキラキラとした光が現れては消えるという現象を何度か目撃しました。

見たこともないような綺麗な光でした。

隣の部屋はまだ父が元気だったころに使っていた部屋だったので、おそらく肉体から抜けた父の魂が光となって現れたんじゃないかと思います。

ああ、魂はやっぱり永遠なんだなと。

それでも、もう今までのように父には会えないんだと思ったら、とてつもなく寂しくて、涙が止まらず…

会えば口喧嘩ばかりしていて、憎たらしい爺さんだとよく思っていたけど、こんなにも父がいないことが寂しいなんて。

私はどうやら父のことが大好きだったんだな…と今さらながら思い知りました。

葬儀の日は朝から冷たい雨が降っていて寒かったけど、棺の中にたくさんのお花を入れて見送ってあげました。

その日の夕方には雨は上がり、空に見事な二重の虹が出ていました。

まるで父が空からエールを送ってくれているように思えて、夫と二人で「この景色は一生忘れないね」って涙しました。

まだまだ整理しなければいけないこともあるし、落ち着かない日々だけど、これから少しずつやっていこうと思います。

ワークショップ、ヒーリング整体ともに、申し訳ありませんがしばらくの間は受付を休止させていただきます。

再開しましたら、こちらのホームページにて改めてお知らせいたします。

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