猫の気持ちが知りたい①

猫の気持ちが知りたい①

まだ私が小学校に上がる前の小さい頃、当時住んでた家の近所に「チャコ」という名前のかわいい野良猫がいて、すごく可愛がっていました。

実家が飲食店をやっていたので、残ったご飯に味噌汁をかけた猫まんまとかよくあげたりして、それをおいしそうに食べてくれてました。

今思うとご飯に味噌汁なんて猫にとってはおいしくはなかったと思うけど。

当時は今と違ってペットフードの種類もそんなになかったし、人間が食べるものを普通にあげたりしてましたね。

そんなこともあって、私は小さい頃から猫が大好き。

ずっと飼いたかったけど、母親が面倒見るのが大変だからとなかなか許してくれなくて、小学6年生になって家で一人で留守番する私のためにようやく猫を飼ってもらえることになりました。

黒と白の毛並みのオス猫で、「トミー」という名前を私がつけました。

カタカナの「トミー」と漢字でも「富」ってつけたりもして、縁起のいい名前にしようと思った記憶があります。

ようやく猫を飼わせてもらえて、嬉しくて嬉しくてほんとに可愛がりましたね~

とは言っても、結局お世話はほとんど母がしてくれて、子供の私はただ可愛がるだけみたいな感じだったけど。

トミーはオス猫だったけれど、去勢手術をさせるのはかわいそうだと私が大反対し、そのまま何もせずに外に出しながら飼っていました。

今じゃ、そんなことしたらご近所から非常識だって批判されてしまいますよね。

気が付いたら近所で同じような鳴き声のネコが何匹かいたりもして、「あー、これはトミーの子だな」ってすぐ分かりました(笑)

家の中では甘えん坊な性格でしたが、外にいる時はジェントルマンというか、ある日どこかの子猫と一緒に帰ってきて、自分のご飯を先にその子猫に食べさせていました。

母が具合が悪かった時にはずっと傍に寄り添っていたりと、性格がとっても優しい猫でした。

ちなみに、私が猫アレルギーだというのが発覚したのもこの頃のこと。

病院でお医者さんから、「猫と自分の体どっちが大事なの!?猫を家から追い出しなさい!」と言われて、何の迷いもなく猫の方が大事に決まってるって思ったことを覚えてます。

そして、飼い始めて10年くらい経った頃、トミーは猫エイズにかかってしまい、病院で高額な注射を何回か打ってもらったりもしたけど、ある日を境に外に出たまま帰ってこなくなってしまいました。。。

いなくなる前日に、夜中だか明け方くらいだったかな、2階の私の部屋の窓の外でニャーニャー鳴いていたんだけど、当時はほとんど外に出しっぱなしで体も汚れていたので、私は中に入れてあげませんでした。

隣の兄の部屋の外でも同じように鳴いてたらしいけど、兄も中には入れてあげなくて、結局それっきり姿を消しました。

今思えば、あれは最後の挨拶に来ていたんじゃないかなと思ってます。

猫は自分が死ぬときにいなくなるってよく聞くけど、本当にその時が来たのが分かっていたのかもしれません。

そう思ったら、なんであの時中に入れてあげなかったんだろうとものすごく後悔して、、、その気持ちは今でもあって、思い出すたびに本当に可哀そうなことをしたなと思います。

今もこうして書いていて、当時のことを思い出すと泣けてきちゃうし。。。

私は本当にトミーのことが大好きだったので、トミー以外の猫を愛することなんてできないと思って、もうこの先一生猫は飼わないって心に誓いました。

それなのに、二年前今の家に引っ越してきてから、どうしたわけかまた猫を飼いたいなぁと思うようになって、冒頭の写真にもあるシャルトリューのオス猫(ムゥちゃん)を飼うことになりました。

このコが我が家にやってきてから、私も夫もこれまでとは生活が大きく変わりました。

えっと、、、ほんとは他にもっと書きたいことがあったんだけど、たどり着く前にトミーの話が長くなってしまいました(笑)

なので続きは次のブログにて→

アーカイブ